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( -∀・)「2+1」のようです(゚、゚トソン

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 19:40:15.58 ID:57btPFQa0
「一心同体の私達と次の誰かとの邂逅のようです」
略称「2+1」「ニーイチ」
ジャンルは「超能力バトルに見せかけたB級ひねくれエブリデイマジックもの」とか
まとめは、ななばつさん
見所は描写が適当なエロシーンとか…?

今日から十話ですが、二十話ぐらいまでは「超能力ネタ」です
4人?ほど超能力者が出てきます
でもバトルはしませんよ、そういう作品ではないので
ちなみにモララーは超能力者です

面白いと思ったなら、
「氷川君、男は面白いか面白くないかで支援するかどうか決めればいいのよ。支援」
つまらないと思ったなら、まぁ、なんか適当に
なんか今日は調子悪いんですよ

「悲愴感」でも聞きながら、のんびりいきましょう
あと、時たまキャラクター紹介が入ります
気が向いたら、おまけをつけるかも?


2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 19:42:05.36 ID:57btPFQa0


モララーは年中気にくわないと言ってあらゆる事に首を突っ込み、ひねくれた結末を迎えているわけですが、
そんな毎日毎日トラブル続きというわけではありません。
著名なトラブルシューターの日常が果物屋の店番であるように、彼と私の日常もまたあるわけです。
起承転結の「起」がない話もたくさんあるのです。
というわけで、今日はどうでもいい出来事と少しだけ甘い出来事が入り交じった私達の日常のお話です。


(゚、゚トソン色々ある幼なじみのようです。



幕間2 前編
『君にいてほしい〜友情と愛情はどう違うのだろうか〜』



3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 19:43:07.24 ID:Ti7cgEBl0
続きキター

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 19:45:07.16 ID:57btPFQa0
(゚、゚トソン「ペニサスさんって卑猥ですよね」

('、`*川「そう?私はトソンちゃんを見てると恥ずかしくなるけど」

/ ゚、。 /「どういうことですか?」

('、`*川「この前の休日にね…」

(/、//トソン「ちょ、ちょっと待ってッ!それだけはーッ!!」

/*゚、。 /「ペニサスさんなんですか?なんですか?」

('、`*川「後は本人に聞きなさい」

/ ゚、。 /「トソンさーん?」ペチペチ

(/、//トソン「……」

('、`*川「自分のしたこと思い出して気絶なんて、本当に可愛い子ね」


5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 19:48:05.27 ID:57btPFQa0

……
………
…………
……………


とある金曜日。

(/、//トソン「……」ピー

o川*゚ー゚)o「えーっと、…37,5度。完全に風邪ね」

(/、//トソン「…うぅ……」

o川*゚ー゚)o「朝から様子がおかしかったけどやっぱり風邪か。…じゃ、私は出かけるし。明日には帰ってくるから」

(/、//トソン「…人…でな……し…」

o川*゚ー゚)o「なんとでも言いなさい。じゃあ、晩御飯は頼んであるから」

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 19:51:05.17 ID:57btPFQa0
バタン

そう言い残し、お姉ちゃんは出かけてしまいました。
あの人が風邪をひいた時には絶対冷たくしてやろうっと。
…よく考えたらあの人馬鹿だから風邪ひかないやチクショウ。

(/、//トソン「…うぅ……」

寂しいです。辛いです。
恨みますよお姉ちゃん。
誰か、誰か――

(/、//トソン「……モララー…」

( ・∀・)「なんだ。晩御飯なら時間的にまだ早いぞ?」

(/、//トソン「…ポカリ」

( ・∀・)「そう言うだろうと思って買ってきてある。待ってろ。今持ってきてやる」

(/、//トソン「うぅ…」

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 19:54:13.86 ID:57btPFQa0
寂しいです。
可愛い妹は独りで苦しんで……
アレ?今誰かいなかった?

(/、//トソン「……モララー…」

( -∀-)「ほら、ポカリだ。自分で飲めるかトソン?」

(/、//トソン「…飲めます」

( ・∀・)「はい、コップ」

(/、//トソン「……」ゴクゴク

あぁ、熱のせいで幻聴が…
モララーの声が…

( ・∀・)「薬はペニが買ってきてくれたぞ。1人でできるか?」

(/、//トソン「…できる」

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 19:57:07.37 ID:57btPFQa0
( ・∀・)「はい、薬。晩御飯は?」

(/、//トソン「…お粥」

( ・∀・)「わかった」

目をあけると手に錠剤とカプセルが。
おのれ風邪め。
こんな小道具まで出してきて…
いや、このリアリティー…
そうか、夢ですかそうですか。

数分後。

( -∀-)「もうすぐできるからな。それまで待てるか?」

(/、//トソン「…待てる」

( ・∀・)「いい子だ」ナデナデ

優しく頭を撫でてくれるモララー。
…もう夢でもなんでもいいや。

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 19:57:30.93 ID:iSYObtQnO
続きキタコレ

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 20:00:06.23 ID:57btPFQa0
さらに数分後。

( -∀・)「できたぞ。トソン、1人で食べれるか?」

これは夢だ。
モララーが家にいるわけがないし、なによりこんなに優しいわけがない。
どうせ夢なら……
いつもできない大体なことを……

(/、//トソン「…食べさせてください」

( -∀-)「仕方のない奴だ…。ほら、トソン。あ〜ん」

(/、//トソン「あ〜ん」パクッ

相変わらずめちゃくちゃ美味しいんですけど、この人の料理。
…なんか新婚夫婦みたいで幸せ……

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 20:03:05.41 ID:57btPFQa0
またしても数分後。

( ・∀・)「病人のくせに全部食べやがったよ、コイツ…。じゃあ俺は皿を片付けてくるから」

(/、//トソン「…やだぁ」

( ・∀・)「…は?」

(/、//トソン「…独りじゃ……死んじゃいます…。一緒に…いなきゃ……駄目なんです…」

( -∀-)「まったく…」

(/、//トソン「手…、握ってください…」

( ・∀・)「…ほらよ」

あぁ〜、幸せです。
あんなことがなければ、きっと現実でもこんな風にできたのに……
恋人同士だったかもしれないのに……

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 20:06:05.62 ID:57btPFQa0
何度でも数分後。

(/、//トソン「…寝れません」

( -∀-)「知らねぇよ…」

(/、//トソン「………してください…」

( ・∀・)「え?」

(/、//トソン「腕枕…してください…」

( -∀-)「まったく、つくづく仕方のない奴だな君は…。ほら詰めろよ」

ktkr!
夢バンザイ!
私の幻想はまだまだ続くぜ!!

(/、//トソン「…えへへ……モララーの…腕枕…」ギュッ

( -∀-)「こら、抱きつくなって」

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 20:09:06.58 ID:57btPFQa0
(/、//トソン「…えへへ……モララーの匂いがします…」

( -∀-)「……」

極めつけに数分後。

(/、//トソン「…モララー?」

( -∀-)「…なんだ」

(/、//トソン「……私…、モララーの…こと……、誰よ…りも…大好き……です…よ…」

( -∀-)「…んなこたぁ知ってるよ。ずっと昔からな」

(/、//トソン「……」スースー

( -∀-)「…トソン」


「 」


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 20:12:06.15 ID:57btPFQa0
幕間2 後編
『幸福の終わり、終わりの幸福〜誰かがくれた優しい幻想〜』


翌朝。

ピンポーン

「モララー?ペニサスよー」

( -∀-)「あいてるぞー」

ガチャ

ペニサスは昨日確かに早く来ると言っていたが…、こんな早くからくるかよ普通。
今8時だぞ?
そんなペニサスがベッドの中の俺達を見て、溜め息を洩らし、一言。

('、`*川「……バカップルめ」

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 20:15:05.37 ID:57btPFQa0
( -∀・)「なに言ってんだよ。どうせお前がなにかしたんだろ?」

('、`*川「バレたー?」

( ・∀・)「当たり前だ。何年コイツと付き合ってきたと思ってる。熱で壊れたかと思うぐらい変だったぞ」

('、`*川「ちょっと媚薬をね。しかも簡単でかなり強力なやつ」

( -∀-)「病人になに飲ましてんだよお前は」

まったく。
我ながら悪趣味な仲間を持ったものだ。
ん?仲間?
コイツ仲間だったっけ……

('、`*川「それで、どうだった?」

( ・∀・)「…は?」

('、`*川「いやらしかったでしょ?可愛かったでしょ?高ぶったでしょ?」

( -∀-)「……」

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 20:18:06.44 ID:57btPFQa0
('、`*川「ねぇ、ヤったの?」

( -∀-)「何言ってんだよお前。…全部知ってるくせに」

('、` 川「……そう」

残念そうな顔をするペニサス。
なんで残念そうなんだ。

('、` 川「……」

( -∀-)「……」

('、` 川「…幸せそうね、彼女」

( ・∀・)「あ?あぁ…」

沈黙。
トソンの寝息だけがよく聞こえる。

('、` 川「…私、帰るわね」

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 20:21:07.04 ID:57btPFQa0
( ・∀・)「…わかった」

('、`*川「そうだ。記念に一枚」

( -∀-)「…トソンが怒るぞ」

('、`*川「その時は、その時よ」

ポケットからカメラを出し、撮る。
カメラには詳しくないが、高いやつらしい。
なんつーか、気品溢れる?感じなんだ。
まったく…、つくづく悪趣味な奴だな。

('、`*川「……うん。最高の一枚」

( -∀-)「…そうか」

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 20:24:04.26 ID:57btPFQa0
('、`*川「人間に本当の顔なんて写せないんですって。写真はその時の顔しか写せない。でも、それは二度と写すことができないもの…」

( -∀-)「……」

('、`*川「まぁ、モヤシが言ってたことなんだけどね。…でも、私はこの一枚だけは本物だと思うの。きっと、2人の素の姿…。
光で時を切り取る機械が写した、『幸福』の形…」

( -∀-)「…言うじゃねぇか、新聞部の部長さんよ」

('、`*川「まぁねー。…じゃあ、私は帰るから。トソンちゃんによろしく」

( ・∀・)「おう」

部屋を出ていこうとするペニサス。
途中でいきなり振り返る。

('、`*川「モララー」

( ・∀・)「…なんだ」

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 20:27:04.90 ID:57btPFQa0

軽くウインク。
いたずらっぽい笑み。





「…夢は、見れたかしら?」



バタンッ

帰ったらしい。
再び2人きりになった室内。
隣のトソンを伺い見る。

(/、//トソン「……」スースー

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 20:30:04.45 ID:57btPFQa0
…コイツは、吃驚するんだろうな。
殴られるかもしれない。
覚悟しとかないと。

( -∀-)「……フフッ」

思わず笑みがこぼれた。
そんなに幸せそうに眠るなよ。
なんか悪い気持ちになっちゃうだろ?

( -∀-)「…トーソン」

呼び掛けには、答えない。
パジャマがはだけて胸が見えそうだぞ、トソン。

(/、//トソン「……」スースー

コイツはいつ目覚めるのだろう。
この幸せな夢から。
その時まであと――

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 20:33:04.47 ID:57btPFQa0
違うな…、違うんだ。
俺は、俺の気持ちは…
本当に幸せだったのは……






このちっぽけな幻想が終わるまで後――




22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 20:33:29.55 ID:FfW90fp6O
池袋のことか
よおネタバレ作者!

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 20:36:07.31 ID:57btPFQa0

……
………
…………
……………


「ねぇ、2人共…。写真のタイトルって何がいいと思う?」
「タイトル?えーっと…、『嬉し恥ずかし2人の添い寝』?」
「…この馬鹿兄貴」
「まぁ、悪くはないわ」
「…悪くないのか……」
「でも実はもう決めてるの」
「じゃあ聞くなよ…」
「2人共ごめんね。タイトルは…」
「「タイトルは…?」」

「 」



24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 20:37:12.32 ID:s9CR2HTE0
wktk

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 20:39:08.98 ID:57btPFQa0
狂ってしまった歯車は戻せない……
でもね…

辛くても、苦しくても、
それでも前に進もうとする人もいる

もし疲れたなら休めばいい
少し夢を見るだけ…
それなら誰も文句は言わないさ

1分と言わず、一晩中
2人に優しい幻想を
誰にも奪えない、素敵な夢を

次に目が覚めた時に、
再び前に進むことができるよう――

どうか彼等に祝福を――


END

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 20:42:05.10 ID:57btPFQa0
>>22
池袋のことです
どうも、ネタバレ作者です。早速ネタバレでも

このふざけた作品も今日で10話に入ります
つーわけで、キャラクターでも整理しておきましょうか

・主役&狂言回し
( ・∀・)朝比奈もらの(モララー)
主人公っぽいなにか。容姿端麗成績優秀の学校の人気者。裏表が激しく、物語の裏では軽く犯罪を犯していたり…
実家は大地主。家族は祖父母と兄、姉。両親は幼少の頃海難事故で行方不明に。
とんでもなく重たい過去を持ち、完全に歪んでいる悪役みたいなキャラ。
ちなみに素直家とは親戚関係にあたる。
旧知の友として、トソン、ペニサス、ブーン、クー、つーなどがいる。
嫌いなもの、女(主に素直空)、弱い奴、可哀想な奴。
好きなもの、自分、トソン。
「俺は俺しか信じない。俺は俺が全て。俺こそ正義。立ち塞がるモノはみんな邪魔」

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 20:45:05.96 ID:57btPFQa0

どうも、私は年上に弱いみたい
初恋もその次も、確か、つい最近までの恋も、年上の人だった気がする

なんでかな?
お父さんがいなかったから…?

理由はわからない
でも、高校に入って初めての恋も
やっぱり、年上の人でした


ミセ*゚ー゚)リ無垢な新入生のようです


第十話
『100万人の為に歌われたラブソングなんかに、僕は簡単に思いを重ねたりはしない〜リア充拒絶シンドローム〜』


28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 20:48:04.98 ID:57btPFQa0
高校に入り、私は吹奏楽部になりました。
ちょっと変な先輩2人が

『君みたいな可愛い女の子は、けいおんに入るべきだ!軽音じゃない、けいおんに!!』
『軽音部でもないのに勧誘とは…、流石だな』

と勧めてくださいましたが、やっぱり吹奏楽にしました。
でも下手っぴです。
なので、部活が休みの木曜日と日曜日も1人で練習しています。

その日も、誰もいないはずの音楽室の扉を開けました。
するとどうでしょう。
ピアノの音が聞こえてきます。

軽快な曲調。
オクターブの違う4つのメロディー。


両手の親指と小指で同じ旋律を弾いています。
いい曲ですね。
なんの曲かはわかりませんが。

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 20:48:15.13 ID:MiHpTdozO
発遭遇だ
氷川君、男は面白いか面白くないかで支援するかどうか決めればいいのよ。支援

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 20:51:07.39 ID:57btPFQa0
しばらく聞き入っていたのですが、その人は私に気づいたようで、

( ・∀・)「…おっと、ごめんね。すぐに出ていくから」

ミセ;゚ー゚)リ「えっ、いや、どうぞ」

( ・∀・)「いやいや、そうはいかないよ」

そう言い、立ち上がります。
端正な顔立ち。
高い身長。
綺麗な声。
爽やかな笑顔。

…超カッコいいです。
どれくらいかと言えば、一瞬息が止まりかけました。
それぐらい魅力的な人です。

( ・∀・)「じゃあ、練習頑張ってね、新入生君」

そう言い、隣を通りすぎます。

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 20:54:04.35 ID:57btPFQa0
咄嗟に、

ミセ*゚ー゚)リ「あっ、あの!」

( ・∀・)「ん?なんだい?」

ミセ*゚ー゚)リ「さっきの曲、なんですか?」

( ・∀・)「…『炉心融解』」

『ろしんゆーかい』
ヤバいです。
変換できません。
このままでは、アホの子に思われてしまいます。

おたおたしているうちに、その先輩らしき人はいなくなってしまいました。
…そういえばあの人、どこかで会ったことがあるような……。
ま、いっか♪

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 20:57:04.76 ID:57btPFQa0
その週の日曜日。
自主練習をするため音楽室に向かいました。
扉を開けます。
…またピアノの音色が。
そして今日は声も聞こえます。


左手はずっと同じメロディー。
右手は割と明るい曲調。
でも、どこか切なくさせるような…


孤独と絶望に胸を締め付けられ
心が壊れそうになるけれど
思い出に残るあなたの笑顔が
私をいつも励ましてくれる


…そんな歌詞でした。
先輩は、曲弾き終わり、一息ついた時、私に気がつきました。

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 21:00:04.19 ID:57btPFQa0
( ・∀・)「…いつからいたの?」

ミセ*゚ー゚)リ「2分ほど前から」

( ・∀・)「歌ってたの、聞いてた?」

ミセ*゚ー゚)リ「はい」

軽く眉間を押さえ、首を振る先輩。
ここはフォローすべきところですよね。

ミセ*゚ー゚)リ「でも、とっても綺麗な歌声でしたよ」

( ・∀・)「…ありがとう」

微笑む先輩。
う〜ん…
やっぱり見たことあります。

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 21:03:06.38 ID:57btPFQa0
ミセ*゚ー゚)リ「あの〜…」

( ・∀・)「曲名なら『you』だよ」

ああ、また変換ができません。
いやいや、それは置いといて。

ミセ*゚ー゚)リ「…どこかでお会いしましたか?」

( ・∀・)「うん」

ミセ;゚ー゚)リ「………」

ヤバいです。
全然思い出せません。

( ・∀・)「3月の商店街で」

ミセ*゚ー゚)リ「………」

( ・∀・)「君が制服買いに来て、道に迷ってた時に」

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 21:06:08.99 ID:57btPFQa0
ミセ*゚ー゚)リ「…ああ!あの時優しい先輩さんじゃないですか!」

( ・∀・)「うん」

思い出しました。
高校の制服を買いに来て迷っていた時に、優しく話しかけてくださった人です。

ミセ*゚ー゚)リ「あの時はどうもありがとうございました」

( ・∀・)「いえいえ」

さて。
立ち上がり、音楽室を出ていこうとする先輩。

ミセ*゚ー゚)リ「あの!」

( ・∀・)「なんだい?」

ミセ*゚ー゚)リ「お名前、なんて言うんですか?」

( ・∀・)「フルネームなんていらないよね…。『モララー』とでも呼べばいいよ、早河ミセリ君」

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 21:09:05.01 ID:57btPFQa0
扉が閉まりました。
モララー…
あんなカッコいい先輩と知り合いになれるとはラッキーです。
…そういえば、なんで私の名前知ってたんだろう……。
ま、いっか♪


残念ながら次の木曜日は、モララー先輩はいませんでした。
聞いた話によると、先輩は新聞部のようです。
会いたいなぁ、と思い新聞部の部室を探しましたが見つかりません。
残念。
諦めて帰ろうと外に出たところ、

(-@∀@)「……っと」

…いました。
今日は眼鏡をかけていて、一瞬誰だか分かりませんでしたが、先輩です。
いつもとはまた違う魅力が出ています。
先輩は自転車置き場の、倒れた自転車を1つずつ立てています。

(-@∀@)「……ふぅ」

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 21:11:08.93 ID:FfW90fp6O
テラいい奴w

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 21:12:08.31 ID:57btPFQa0
私が手伝う暇もなく、全ての自転車を立ててしまった先輩。
私に気づきました。
特徴的な動作で、眼鏡を外し、

( ・∀・)「…あぁ、いつかの」

ミセ*゚ー゚)リ「お久しぶりです、先輩」

覚えてくださっていたようです。
というか、なぜ自転車を…?

ミセ*゚ー゚)リ「ところで、」

( ・∀・)「『なんで倒れた自転車を直していたか』…かな?」

ミセ*゚ー゚)リ「はい」

お見通しのようです。
先輩は軽く笑い、

( ・∀・)「うちの会長殿は割れ窓理論が大好きでね。生徒会活動の一環としてこういうことをやってるのさ」

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 21:15:07.60 ID:57btPFQa0
会長。
…あの美人な方ですか。
つまり、先輩も生徒会メンバー…
入ろっかな、生徒会。

( ・∀・)「…っと、そろそろ時間だ、帰るよ。親友を待たせるわけにはいかないし」

ミセ*゚ー゚)リ「はい。またいつか」

( ・∀・)「うん、じゃあね」

カッコいい動作で制服を着て、歩いていく先輩。
うん、絵になります。


日曜日。
やっぱり先輩はいました。
ピアノを弾いています。
楽譜なしでいろんな曲を弾ける先輩は凄い人です。

40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 21:15:12.73 ID:FfW90fp6O
支援

41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 21:18:06.61 ID:57btPFQa0

アップテンポな曲。
左手は和音を。
右手は主旋律を。

この曲は知ってます。
弾き終わった先輩に、拍手をします。

( ・∀・)「拍手されるほど難しい曲でもないけど…」

笑う先輩。
カッコいいです。

( ・∀・)「…ん?こないだはサックスじゃなかったっけ」

ミセ*゚ー゚)リ「兼任です!」

( ・∀・)「なるほど、変わった組み合わせだ。大変だね」

私がこの前練習していた楽器はサックス。
今日の楽器はユーフォニウムです。
うん、チューバのちっちゃいようなやつ。

42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 21:19:40.48 ID:iSYObtQnO
つC

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 21:21:04.33 ID:57btPFQa0
この学校の吹奏楽部は酷いです。
まず、顧問の先生が決まってません。
次に、部員が少ないです。
最後に、チューバがありません。
予算が足りないのです。
部長のデレ先輩がいなくなったら空中分解しそうな部活なのです。

ところで、今日の先輩はこんなことを言ってきました。

( ・∀・)「…ちょっと聞かせてくれるかな」

ミセ*゚ー゚)リ「…これですか?」

( ・∀・)「うん。適当な曲吹いてくれればいいから」

椅子に座り、構えます。
…緊張します。

ミセ*゚ー゚)リ「…〜〜♪」

( ・∀・)「………」

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 21:24:06.61 ID:57btPFQa0

……
………

終わりました。
先輩は、一言。

( ・∀・)「ちょっと音がずれてるね。二番管をもうちょっと…、これぐらい、こう…」

右手を上下させる先輩。
たぶん、伸ばせということなのでしょう。

( ・∀・)「もっかい吹いてみて」

ミセ*゚ー゚)リ「はい」

吹きます。
私は音感がないので分かりませんが、先輩が満足そうなのを見ると合ってるらしいです。
…うん、今度からチューニングもちゃんとやろうっと。

45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 21:24:17.74 ID:iSYObtQnO
支援

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 21:26:08.17 ID:e51TdAYfO
ひぐらしw

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 21:27:14.33 ID:57btPFQa0
( ・∀・)「…うん。良くなったよ」

ミセ*゚ー゚)リ「ありがとうございます」

( ・∀・)「あとは、肩の力を抜くのと、えっと…、なんだ…」

軽く唇を触る先輩。

ミセ*゚ー゚)リ「マウスピースですか?」

( ・∀・)「そうそう、それそれ。…それに唇を押し付け過ぎないようにすると、いいと思う」

適切なアドバイスです。
『モララーはなんでもできる』という噂は本当だったようです。

( ・∀・)「ま、素人意見だから、あとはデレさんにでもよく教えてもらうといいよ」

ミセ*゚ー゚)リ「はい!ありがとうございました!」

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 21:30:05.55 ID:57btPFQa0
出て行く先輩。
素晴らしい方です。
デレ先輩も凄くいい人ですが、モララー先輩も負けないくらい、いい人。
いい学校ですね。


木曜日。
音楽室に向かうため廊下の角を曲がった時、人にぶつかってしまいました。

(;-_-)「えっと…、ごめん…。…大丈夫?」

倒れた私に手を貸してくれます。

ミセ*゚ー゚)リ「ありがとうございます」

私はその手を貸してもらい、立ち上がりました。

(;-_-)「……ッ!!」

吃驚したように、私と自分の手を交互に見るその先輩。

49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 21:33:03.73 ID:57btPFQa0
ミセ*゚ー゚)リ「どうかしましたか?」

(;-_-)「いや…、なんでもないよ…」

先輩は走り去っていきました。
…うん。
この学校の先輩は優しい人ばかりです。


音楽室には、今日も今日とて先輩が。
でもちょっと不機嫌です。
おそらく、原因はペットボトルでしょう。

( ・∀・)「誰だよピアノの上にペットボトル置いたやつは…」

楽器は繊細なものです。
ピアノは湿気に弱いのです。
花瓶にしても、置くとしたら造花かドライフラワーにしましょう。

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 21:36:04.11 ID:57btPFQa0
( ・∀・)「…ん、また練習かな?」

ミセ*゚ー゚)リ「はい!」

今日はサックスです。
カッコいいですよね、サックス。
というか、サックスを演奏するデレ先輩がカッコいいです。

ミセ*゚ー゚)リ「先輩はよく音楽室にいますよね」

( ・∀・)「…邪魔かい?」

ミセ;゚ー゚)リ「いえいえ、そういうことでは…」

むしろ、会えないと寂しいです。
…なーんて恥ずかしいことは言えないわけで……。

ミセ*゚ー゚)リ「ただ、なんでかなぁと」

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 21:36:05.84 ID:iSYObtQnO
紫煙

52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 21:39:11.05 ID:57btPFQa0
よく考えれば、単に『ピアノが弾きたいから』という理由もありえます。
これじゃ、暗に邪魔と感じているように……。
先輩はそんなこと気にしないようで、普通に答えてくれます。
カッコよく足を組んで、

( ・∀・)「2週に1回の木曜日は、掃除してる親友を待つため。日曜日は、ソフトテニス部の助っ人に行ってる親友待ち」

ミセ*゚ー゚)リ「先輩は、親友さんのことを大事にしてるんですね」

優しい先輩。
きっと、その親友の方もいい人に違いありません。
でも、先輩は少し暗い顔で一言。

( ・∀・)「…大事に、してるのかな……」

ミセ*゚ー゚)リ「…え?」

( ・∀・)「なんでもないよ」

綺麗に笑う先輩。
…最近気づいたことがあります。

53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 21:42:04.89 ID:57btPFQa0
…先輩は、綺麗過ぎるのです。

何度も会ううちにわかりました。
先輩の笑顔は、綺麗だけどどことなくおかしい…。
テレビドラマを見ているような…。

微妙な差異ですが、私にはわかります。
観察眼には自信があるのです。
小さな頃はよく『けーがん』と言われました。
意味はわかりませんが。

( ・∀・)「…じゃあ、帰るよ」

ミセ*゚ー゚)リ「はい。さようなら」

( ・∀・)「さようなら」


54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 21:45:16.02 ID:57btPFQa0
…扉が、閉まりました。
1人になりました。

ミセ*゚ー゚)リ「………」

ちょっとだけ、ほんの少しだけですが
確かに、私の中の先輩のイメージが変わった日でした。


続きますっ!


55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 21:48:17.30 ID:57btPFQa0
今日はなんか支援が多くて嬉しい…
皆さん、どうも
これはネタバレも頑張らなくては

(゚、゚トソン 都村トソン
実は主人公。美少女な幼馴染。成績は、まぁまぁ。
色々な理由により友達が極端に少ない。唯一の古い友達がモララー。
「自分は正義の為に生まれてきた」とか言ってる。色々な理由によりやたら強い。
母親は色々な理由により数年前に死亡。父は仕事であまり帰ってこないので、姉との2人暮らし。
嫌いなもの、多数決の原理を否定する人間。
好きなもの、モララー(溺愛)、姉、仮面ライダー、ギャルゲ。


さて、ラストいきましょうか

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 21:48:20.78 ID:e51TdAYfO
思念

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 21:50:37.01 ID:jeMLoaNyO
しえんう

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 21:51:08.53 ID:57btPFQa0
自分で言うのもなんですが、
文武両道才色兼備な幼なじみ、わたくしこと都村トソン。
クーさんには負けますが、なかなかいい線いってると思うのです。

そんな私がつーちゃんに頼まれ、テニス部の助っ人に行っていた時…
無垢な新入生は、モララーの『内面』に気づき始めていたのです……!!

…って私今回も出番なし!?

※あります


ミセ*゚ー゚)リ無垢な新入生のようです 2


第十一話
『そして、今日もタイミングだけ 外さないように笑顔作ってる〜すれ違った人の内面など気づくことはできない〜』



59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 21:54:05.44 ID:57btPFQa0
大変です。
昨日、3年生の先輩が襲われたらしいのです。
全然知らない人ですが…。

ζ(゚ー゚*ζ「だから、今日はもう解散っ。楽器片付けちゃってっ」

( ^Д^)「さっさと帰れよー」

会長さんから通達があったらしく、部活は早めに終わりました。

音源(今練習中の曲。難しいんです)を聞きながら帰る途中、大変なことに気がつきました。

ミセ;゚ー゚)リ「忘れものしちゃった…」

鞄の中を見た時に、携帯を忘れていることに気づきました。
たぶん、机に入れたままのはずです。
思い出せて良かった。

誰もいない校内。
なにか出そうです。

ミセ;゚ー゚)リ「………」

60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 21:56:12.73 ID:iSYObtQnO
  /⌒ヽ
  ∩ ^ω^)支援だお!
  |   ⊂ノ
 |   _⊃
  し ⌒

  /⌒ヽ
 (^ω^ ∩ 支援だお!
  t⊃  |
 ⊂_   |
   ⌒ J

61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 21:57:08.23 ID:57btPFQa0
教室に入って自分の席に向かいます。
机の中をまさぐると、ありました。

ミセ*゚ー゚)リ「よかったー…」

意気揚々と教室を出た時、

『〜〜〜。〜〜……』

声が聞こえます。
隣の教室に誰かいるようです。

こういった場合、覗き見をしたり話を聞いたりすると大変な結末になることは明らかです。
怖い話とかだと、特に!!

でも…

ミセ*゚ー゚)リ「気になっちゃうんだよな〜…」

そ〜っと、覗きます。
そ〜…っと。
そ〜〜……

62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 22:00:05.99 ID:57btPFQa0
( ・∀・)「どうしたのかな?新入生くん」

ミセ*゚д゚)リ「!!」

一瞬で気づかれてしまいました。
流石先輩です。
おとなしく、教室に入ります。

ミセ;゚ー゚)リ「えへへ〜」

( ・∀・)「早く帰らないと、危ないよ」

(゚、゚トソン「ええ」

先輩と、もう1人。
…美少女です。
凄く綺麗な人がいました。
どれくらい綺麗かと言えば、視線で人を殺せる超絶イケメンの先輩の隣に立っても見劣りしないほど魅力的です。


63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 22:02:22.16 ID:FfW90fp6O
なんで俺が規制されんじゃい支援

64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 22:03:06.99 ID:57btPFQa0
…もしかして、モララー先輩の彼女でしょうか。
つまり2人は誰もいなくなった学校で愛の語らいを…
もしかするとあんなことやこんなことまで……
いやいや、先輩に限ってそんな破廉恥なことをするはずがありません。
でも、男は狼だとお母さんも――

(゚、゚トソン「えっと、ミセリさん?」

ミセ;゚ー゚)リ「はい!なんでしょう!」

(゚、゚トソン「私は、モララーの彼女ではありませんよ?」

…彼女ではない?
彼女ではない……。
安心しました。
彼女ではないそうです。
よかったよかった。

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 22:05:05.15 ID:FfW90fp6O
支援

66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 22:06:04.23 ID:57btPFQa0
ミセ*゚ー゚)リ「…というか、なんで私の考えていることが……」

(゚、゚トソン「口に出てましたよ」

ミセ;゚ー゚)リ「え゛」

( ・∀・)「愛の語らい〜〜ぐらいから、ずっと」

恥ずかしいです。
……でも、やっぱり安心しました。
『モララーには危ない彼女がいる』という噂は嘘だったみたいで。

( ・∀・)「これは、僕の親友の都村トソン」

(゚、゚トソン「トソンと申します。いつもモララーがお世話になっています」

ミセ;゚ー゚)リ「こっ、こちらこそ…。えっと、早河ミセリです…」

凄い大人オーラです。
トソン先輩…
1年違うだけで、こんなにも差が出るのでしょうか。

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 22:08:57.52 ID:iSYObtQnO
しえん

68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 22:09:06.08 ID:57btPFQa0
( ・∀・)「さ、そろそろ帰ろうか」

(゚、゚トソン「ええ」

ミセ*゚ー゚)リ「はい!」

先輩方はわざわざ私を家までおくってくれました。
本当に、優しい人ばかりの学校です。


次の日。
木曜日です。
今日は先輩が来ない日なので、こちらから行ってみようと思います。

ミセ*゚ー゚)リ「バイバーイ」

ノパ听)「ん。また明日ー」

ハハ ロ -ロ)ハ「恋する乙女は美しいわね…」


69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 22:12:04.22 ID:57btPFQa0
…2年7組の教室。
ふふふ。
先輩のクラスはリサーチ済みなのです。
ハローちゃんさまさまです!

…でも、入るの怖いなぁ……。

( ゚∀゚)「おい」

ミセ;゚ー゚)リ「きゃ!!」

後ろから肩を叩かれました。
振り向くと、短髪の人が。

( ゚∀゚)「うちのクラスになんかよう?」

このクラスの方みたいです。
悩んでる私を見て話しかけてくれたのでしょう。
なんて優しい先輩!


70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 22:15:05.43 ID:57btPFQa0
ミセ*゚ー゚)リ「えっと、モララー先輩はいらっしゃいますか?」

( ゚∀゚)「モララー?」

ミセ*゚ー゚)リ「はい!」

( ゚∀゚)「…新聞部あたりじゃねぇの?今は部活動してないし」

なるほど…
新聞部…

ミセ*゚ー゚)リ「ありがとうございました!」

( ゚∀゚)「ハイハイ、頑張ってね」

新聞部…
前回は行けませんでしたが、今回こそは!!


結果的に言えば、行けました。
校内の詳細な地図を載せたパンフレットがあったのです。
凄いです!生徒会!!

71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 22:18:06.58 ID:57btPFQa0
生徒会の偉大さを噛みしめつつノックをします。

「はーい、どうぞー」

ミセ*゚ー゚)リ「失礼しまーす」

中にはお2人の先輩が。
美人の先輩と、綺麗な先輩。
…残念、モララー先輩はいません。

/ ゚、。 /「なにかご用ですか?」

ミセ*゚ー゚)リ「モララー先輩を探しています!」

('、`*川「う〜ん、今日はまだ来てないわね〜…。待ってみる?」

ミセ*゚ー゚)リ「はい!」

…先輩方のご厚意で、待たせてもらうことに。
皆さん、優しいです!

72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 22:21:04.64 ID:57btPFQa0
自己紹介の後、待ち時間は暇なので先輩のことについて情報収集。

ミセ*゚ー゚)リ「先輩のことを教えてほしいです!」

('、`*川「モララーの?」

ミセ*゚ー゚)リ「はい!」

/ ゚、。 /「どうぞー」

ミセ*゚ー゚)リ「ありがとうございます!」

お茶が出てきました。
私のような見ず知らずの下級生にお茶を出してくださるなんて…
感動です!
しかも美味しい!
さらに感動!!


73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 22:24:05.32 ID:57btPFQa0
('、`*川「どんなことがいいの?」

ミセ*゚ー゚)リ「好みのタイプを!」

('、`*川「男?女?」

ミセ*゚ー゚)リ「女性で!」

/ ゚、。 /「…モララーさんは、女性に興味がないっていうか全般的に嫌いですよ?」

ミセ*゚д゚)リ「!!」

…なんと。
モララー先輩は女嫌いだった!!
『モララーは実はホモ』という噂に信憑性が出てきてしまいました。

ミセ;゚ー゚)リ「…なんでですか?」

('、` 川「………知りたい?」

74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 22:24:59.66 ID:jeMLoaNyO
支援支援

75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 22:25:45.92 ID:qn84YRa3O
しえん

76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 22:26:03.81 ID:FfW90fp6O
ダイオウグソクムシ…

77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 22:27:08.52 ID:57btPFQa0
ミセ;゚ー゚)リ「ぜひ!」

/ ゚、。 /「ぜひ!」

('、` 川「……」

ペニサス先輩は黙ってしまいました。
が、しばらく後。

('、` 川「……ミセリちゃん、1つ聞かせてほしいんだけどさ」

ミセ*゚ー゚)リ「はい」

('、` 川「モララーのこと、好き?」

ミセ*゚ー゚)リ「大好きです!」

('、`*川「わお、直球ね」

事実なんだから仕方ありません。
うん、本当にです。

78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 22:29:36.79 ID:iSYObtQnO
支援

79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 22:30:05.42 ID:57btPFQa0
('、` 川「…なら、本人に聞いてみたほうがいいわよ」

ミセ*゚ー゚)リ「モララー先輩に?」

('、` 川「うん。今日は雨だし、多分、帰り道の公園にいるから」

ミセ*゚ー゚)リ「はい。ありがとうございました!」

('、`*川「うん。頑張れば、思いは届くから…、多分」

/*゚、。 /「また来てくださいねー」

そんなわけで、優しい人ばかりの新聞部を後にして学校を出ることに。


雨の帰り道。
しばらく歩くと、公園が。
そして、中には先輩が。

80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 22:33:05.46 ID:57btPFQa0
( ・∀・)「………」

公園の真ん中で傘も差さずに空を見上げる先輩。
リアル『水も滴るいい男』です。
少し遠くには、トソン先輩も。
こちらは木の影に入って傘を差しています。

ミセ*゚ー゚)リ「…すいません」

(゚、゚トソン「ああ、早河さん」

ミセ*゚ー゚)リ「ミセリでいいですよ」

モララー先輩は話しかけづらい雰囲気(やった!変換できました!)だったのでトソン先輩に。
とりあえず事情の説明を。

ミセ*゚ー゚)リ「先輩、なにしてるんですか?」

(゚、゚トソン「雨が好きな人なので、雨に打たれています」

ミセ*゚ー゚)リ「変わった趣味ですね」

81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 22:36:05.05 ID:57btPFQa0
先輩を伺い見ます。
全身びしょ濡れです。
でも、かすかに笑ってます。
…ちょっと怖いかも。
というか、きもちわるい?
なんと言うか、保坂先輩チックです。

(゚、゚トソン「ミセリさん」

ミセ*゚ー゚)リ「はい」

(゚、゚トソン「モララーのこと、好きですか?」

ミセ*゚ー゚)リ「大好きです!」

(゚、゚トソン「わお、直球。…ライクとして?ラブとして?」

ミセ*゚ー゚)リ「ラヴです!」

(゚、゚トソン「良い発音ですね」

ミセ*゚ー゚)リ「ありがとうございます!」

82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 22:39:05.20 ID:57btPFQa0
誉められてしまいました。
文法には自信はないけど、発音には自信があるのです!

(゚、゚トソン「…どこら辺が、好きなんですか?」

ミセ゚ー゚)リ「う〜ん…」

(゚、゚トソン「具体的にお願いします」

ありがちだけど、深い問です。
よくある解答では、『優しいところ』とか『全部』とかなんですが……
たぶん、トソン先輩はそれじゃ満足しません。
そして何より私も満足できません。

…なら、素直に行くしかありません!

ミセ*゚ー゚)リ「最初は、カッコよくて、優しいところでした」

(゚、゚トソン「……」

ミセ*゚ー゚)リ「でも、毎週先輩と会ううちに楽しくなっちゃって」

(゚、゚トソン「…楽しく?」

83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 22:42:02.64 ID:57btPFQa0
ミセ*゚ー゚)リ「はい。一緒にいて、楽しいんです。…きっと先輩は、外面だけの付き合いなんですけどね」

(゚、゚トソン「気づきましたか」

ミセ*゚ー゚)リ「『けーがん』ですから」

胸を張る。
張るほどないけど、でもポーズだけでも。
だって自分で自分を信じてあげなくて、誰が自分を信じてあげるんですか。

ミセ*゚ー゚)リ「それで、もっと先輩のことを知りたいと思いました」

(゚、゚トソン「…結論は?」

ミセ*゚ー゚)リ「私が好きになった理由は『なんとなく』。あんな先輩と、『なんとなく』一緒に居たくなったんです」

(゚、゚トソン「………」

黙るトソン先輩。
…もしかして、先輩もモララー先輩のことが好きなのかも……。
だとしたら、手強いライバルです。

84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 22:45:05.51 ID:57btPFQa0
そんなトソン先輩、いきなりフッと笑います。

(゚ー゚トソン「…面白い人ですね。そうですか、『なんとなく』……」

ミセ;゚ー゚)リ「……」

(゚、゚トソン「…あなたなら……」

ミセ;゚ー゚)リ「え?」

(゚、゚トソン「なんでもありません。どうか、頑張ってください」

ミセ*゚ー゚)リ「…はい!」

そう言い立ち去ろうとするトソン先輩。
思い出したように振り返り、

(゚、゚トソン「…これ、タオルです。私は帰りますので、モララーに渡しておいてください」

ミセ*゚ー゚)リ「はい」

85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 22:48:04.12 ID:57btPFQa0
(゚、゚トソン「あと、しがない先人からのアドヴァイスです」

ミセ*゚ー゚)リ「いい発音ですね」

(゚、゚トソン「ありがとうございます」

指を一本立てます。
制服の袖口から黒のリストバンドが見え隠れ。

(゚、゚トソン「モララーは相当重たいです。安易に近づくと……」

ニコッと笑う先輩。
…怖いです。『けーがん』だから分かります。
なにか裏があるみたい…。


「…あなたの全てを、壊しますよ?」


トソン先輩の笑顔に震えつつ、物語は最終章!

86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 22:48:07.79 ID:iC1QvXIZO
これも好き支援

87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 22:50:32.27 ID:iSYObtQnO
つC

88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 22:52:08.83 ID:57btPFQa0
オマケ・お姉ちゃんとお兄さん
(゚、゚トソン「モララーのお兄さんってどんな人ですか?」

o川*゚ー゚)o「昔はよく遊んでもらってたのに、覚えてないの?」

(-、-トソン「恥ずかしながら」

o川*゚ー゚)o「んっとね〜、裏表が激しくて喧嘩が凄く強くて頭もとっても冴えてて犯罪もしたけど一度も捕まらなかったような人よ」

(゚、゚トソン「(犯罪?)ふ〜ん。カッコよかった?」

o川*゚ー゚)o「もちろん。モララー君に負けず劣らずのイケメンだったわ」

(゚、゚トソン「今はどこにいるの?」

o川*゚ー゚)o「どこかの賢い大学で先生をやりながら、本を書いてるわ」

(゚、゚トソン「・・・好きだったの?」

o川*゚ー゚)o「もちろん!今も大好きよ」

(-、-トソン「お姉ちゃんとお兄さんが駄目だったということは…、私とモララーは……)」


89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 22:55:07.24 ID:57btPFQa0
今日の投下は終わりです
皆さんどうもありがとうございました
時間が余ってるんで、以下解説&質問受付

・解説
いや、今回特に何もなくね?
話終わってないし、ミセリ編あと二話あるし
しいて言うなら時系列がシャッフルされていることぐらい・・・
とりあえず今までのまとめ

1〜3…高校一年の春休み直前
幕間1…高校二年の初め
4…高校一年の三月
5…高校一年の間のある日
6〜9…現在は高校二年の梅雨、過去は中学三年の梅雨
幕間2…特に指定なし
10〜13…高校二年の四月、五月

こんな感じですか
ラストは5つほど考えてあるのでわかりません
今すぐ終わらせることも全然可能なので

90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 22:59:43.67 ID:57btPFQa0
そういや、生徒会の伏線は結構回収できましたね
ストーカーブルースのミセリの伏線も回収できました

・レディ達ののテーマ
女性陣のモララーへの思いは、テーマソングがあります
一部紹介

トソン…「もどかしい世界の上で」
ペニサス…「嘘」
クー…「モザイクカケラ」

…まぁ、自分がどんなアニメを見ているかも分かってもらえたかと


91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 22:59:55.71 ID:iSYObtQnO
乙!
面白かった!

92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 23:02:25.94 ID:57btPFQa0
ええと、時間があるのでキャラ紹介の続きでも

・新聞部メンバー
('、`*川 伊藤ペニサス
いい感じなキャラ。妖艶な美人。成績は良い。モララーの一年先輩。
新聞部部長を務める情報屋。能力は両親譲り。
モララーとは長い付き合いで、なにかと気にかけている。
敵なのか味方なのかかなり怪しい。
プライベートではよく流石兄弟と一緒にいる。
嫌いなもの、スマートじゃない人。
好きなもの、モララー。
「私は私の味方。でもあなたが私の味方なら、私はあなたの味方…かもね」

/ ゚、。 / 鈴木ダイオード
新聞部副部長。美形。モララーと同学年。成績はそこそこ。
伏線の関係で詳しくは言えません。
…もしかしたらモブキャラで終わるかも。
嫌いなもの、特になし。
好きなもの、モララー、トソン、ペニサス。

93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 23:07:17.99 ID:57btPFQa0
以下、完全に独り言
軽く無視してください

なんか進められて「コネクト」一気読みしました
超面白かったです
いやぁ、すげーなーと、色々

それで、外道ですよ外道
「コネクト」のブーンは外道って言われてますけど、そんなことないですよ、多分
だってうちのモララーなんざ、…っと危ない、ネタバレしかけた

まさしく、ダーティーヒーローな主人公
でも綺麗ですよね、「コネクト」のブーンって
人間らしくて、超純粋で、仲間大事にして、自分の身はかえりみない
…素晴らしいじゃないですか

さて、時間がきました
皆さん本当にありがとうございました
また来週…多分

94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 23:09:00.98 ID:jeMLoaNyO
ほうほう…
おつー

95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 23:10:10.49 ID:iSYObtQnO
誰かが言っていた
モララーには狂気の沙汰が良く似合うって

96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 23:16:36.40 ID:57btPFQa0
…ちくしょう、また忘れてた
モララーの弾いていた曲目、
「炉心融解」「you」「ヒトリノ夜」ですが、共通点があります
彼はこういう類の曲が好きなんです

あと、幕間のタイトルの元ネタは
前半…ザ・ドラえもんズ関係のある曲のタイトル
後半…スパイラル〜推理の絆〜小説版より

ついでにペニサスの発言の元ネタは
「モヤシ〜〜」…仮面ライダーディケイドより
「夢は見れたかしら?」…ゲットバッカーズの有名な決め台詞


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read.cgi ver 05.04.00 2017/10/04 Walang Kapalit ★
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