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(*゚ー゚)恋われたいようです(    )

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 00:47:03.01 ID:kRUudhOM0
   ∩___∩
   | ノ      ヽ/⌒) ちゃんと書くとか言ったけどばばばばば
  /⌒) (゚)   (゚) | .|
 / /   ( _●_)  ミ/    ∩―−、
.(  ヽ  |∪|  /    / (゚) 、_ `ヽ
 \    ヽノ /      /  ( ●  (゚) |つ 燃え尽きかけてきたんばばばあびゃばばっば
  /      /      | /(入__ノ   ミ
 |       /       、 (_/    ノ   くるくる羅針盤さん
 |  /\ \       \___ ノ゙ ─ー tp://kurukururasinban.blog33.fc2.com/blog-entry-528.html
 | /    )  )       \       _ オムライスさん
 ∪    (  \        \     \ http://vipmain.sakura.ne.jp/663-top.html
       \_)

−(名前)−の表記があればそれ以下のレスはそのキャラ視点です
しかし予告なく第三者視点に変わったりしていて自分でもわかりません

話のジャンルはほのぼの恋愛物だと信じてると痛い目を見るかもしれない

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 00:47:48.78 ID:sqQs8tnqO
絶倫だな

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 00:50:34.65 ID:kRUudhOM0

廊下の進むにつれて、和がなくなってきた。
木目模様の残った板が、いつの間にか質素なフローリングに変貌を遂げている。
ここは母屋と離れを繋ぐ渡り廊下なんです、と渡辺さんが説明する。

離れ、何故ショボンは離れにいるんだろうか。
余計な詮索をしながら、僕は渡辺さんの後に続いて行く。

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 00:51:41.08 ID:e/drN+7JO
もう寝るつもりだったのに…支援!

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 00:54:27.34 ID:kRUudhOM0



君を/6/




6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 00:57:28.25 ID:kRUudhOM0
−ブーン−


从'ー'从「では、私は失礼します」

( ^ω^)「ありがとうございますお」

ポテトチップス(コンソメ味)とお茶とオレンジジュースが乗ったお盆を手渡される。
チョイスがいまいちだが、文句はない。

渡辺さんはその場でぺこりと頭を下げると、また小走りで母屋のほうに戻って行った。
途中で着物の裾を踏んづけて転び『ふぇえ〜ん』とか言っていた。
あの人、あれでちゃんと働けているのだろうか。
結果とやる気は別物だ。


7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 00:59:30.30 ID:kRUudhOM0
お盆を持ったままではドアノブに手が掛けられないので、一度床に置くかどうか迷う。
しかしその過程が面倒に感じたので、持ったままショボンを呼ぶことにした。

( ^ω^)「ショボーン、いるかお? 僕だお」

『内藤…?』

返事はすぐに返ってきた。
でも、ドアは開かれない。

急いで部屋の中を片付けてもいるのだろうと解釈して、そのまま待つ。

待つ。


入って来ないの? と中から言われた。

( ;^ω^)「お盆持ってるからドア開けれないんだお」

外開きのドアに殴打されそうになりつつも、ようやっとショボンに会える事が出来た。

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 00:59:57.53 ID:qhoAZspmO
寝れない…!
支援!

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 01:00:40.87 ID:2jpgi/xF0
しんえん

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 01:02:36.83 ID:kRUudhOM0
(ヽ´・ω・゙)「久しぶりだね」

久しぶりに見たショボンは大分変っていた。

声は涸れ、頬は陥没し、表情は憔悴しきっている。
それが、服装(今彼は何故かスーツでネクタイをしめている)までもみすぼらしく感じさせていた。

(ヽ´・ω・゙)「それにしても、家に人が来るのは初めてだよ。
       今まで誰にも教えた事はないんだけどなぁ」

( ^ω^)「僕らが心配して調べたんだお、シャキン兄さんが教えてくれたんだお」

(ヽ´・ω・゙)「兄さんか…」

外面は変わってしまったが、内面は変わっていない。
その事に、少しだけ安堵する。

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 01:06:34.23 ID:kRUudhOM0
( ;^ω^)「…」

(ヽ´・ω・゙)「…」

ただ、あまりにも久しぶりで何を話せばいいのかわからない。
こんな時に何を言えばいいのかわからない。
何を話すか考えて来た筈なのに、ショボンに会った途端全部吹っ飛んでしまった。

( ;^ω^)「…」

以前は有り得なかった、気まずい空気が漂う。


そろそろ学校に来いよ。
お前単位ヤバイぞ。
サークルの部費溜まってんの出せよwww
教授がお前の事心配してたぞ。

頭の中に浮かんだ道しるべとなるべき台詞は、声にはならずに消えていった。

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 01:10:21.91 ID:kRUudhOM0
折り畳んでいた銀色の譜面台を広げ、銀色の真っ黒なケースからエレキバイオリンを取り出す。
エレクトーンの電源を入れ、ぽちぽちとボタンを押すと、一定のリズムが流れ出した。

(ヽ´・ω・゙)「それじゃ、弾くよ」

( ^ω^)「バッチコイだお!」

弓を握るその手に、力が入るのが見てわかった。
すぅ、と息を吸って、彼は弾き出す。

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 01:12:31.69 ID:qhoAZspmO
しえーん

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 01:14:40.11 ID:kRUudhOM0




─────────────────w─────wヘ√レv──



音楽は義務教育内でしか習っていない僕にとって、彼がどういったものを弾いて表そうとしているのか
僕には理解出来ない。

曲としては軽快なアップテンポの曲で、聴いているこちらも体が弾みそうな曲調だった。
次第に、それは軽快さを無くしていき、暗澹たる調べを響かせていく。


そこまで来て、僕はようやく気付いた。


15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 01:21:16.41 ID:kRUudhOM0
( ^ω^)「…お?」


ショボンの様子が、おかしい。
楽譜に目を
落として聞いていたから気付かなかった。

彼は眼を見開いて、その視線は虚空を漂わせたまま凄まじい量の汗を顔にはりつかせていた。
エレキバイオリンでは到底出せない、有り得ないもう一つの音がショボンの弦に同調する。
曲は嫌が応にも激情的になり、弓は手元を放れて飛んで行ってしまうのではないかと思わせる動きをした。

がっと言う轟音に身を震わせれば、いつしか窓の外には暗雲が立ち込められている。
その暗い雲と黒い煙の隙間から、稲妻が走る。

今日の天気予報は、などと考えている余裕は既になかった。

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 01:25:22.04 ID:kRUudhOM0
( ^ω^)「…お?」


ショボンの様子が、おかしい。
楽譜に目を落として聞いていたから気付かなかった。

彼は眼を見開いて、その視線は虚空を漂わせたまま凄まじい量の汗を顔にはりつかせていた。
エレキバイオリンでは到底出せない、有り得ないもう一つの音がショボンの弦に同調する。
曲は嫌が応にも激情的になり、弓は手元を放れて飛んで行ってしまうのではないかと思わせる動きをした。

がっと言う轟音に身を震わせれば、いつしか窓の外には暗雲が立ち込められている。
その暗い雲と黒い煙の隙間から、稲妻が走る。

今日の天気予報は、などと考えている余裕は既になかった。

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 01:30:02.25 ID:kRUudhOM0
空を走る稲妻に合わせるように、ショボンの弾くエレキヴァイオリンの音は甲高く迸る。
もう一つの音も。いや、もう一つではない。
最早幾千幾万もの名状しがたい音がこの部屋に満ち溢れている。

( ;ω;)「し、ショボン! ショボン!」

僕は泣きながら彼の名を叫んだ。
その叫びにこの演奏をやめてくれと言う意思を乗せて。

しかし、彼の演奏は鳴り止まない。一層の恐怖が増しただけだった。
彼は既に僕の声など聞こえてはいないのだろうか、狂ったように弓で弦を弾いている。
体をくねくねと波打たせ、目は血走り、焦点はあっていない。

稲光が部屋を照らし出す。窓は割れていた。
その窓から、豪雨と轟音と風が部屋に入り乱れる。
強風が譜面台に置いていた楽譜を舞い上がらせ、豪雨がそれを地面に叩き落とす。
その様を轟音は脚色する。

僕は恐怖に駆られながらも、ショボンを正気に戻らせようと彼の元に這って行った。

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 01:33:04.55 ID:kRUudhOM0
未だにヴァイオリンを掻き鳴らし蠢くその手に、僕は手の乗せて─―


( ;ω;)「!?」


――瞬時にその手を払いのけた。

払いのけた時に生まれた音は狂騒に混じり、曲の一楽章となって消える。
あれの手は常軌を逸したまま、狂宴を続ける。

僕は無我夢中で離れから飛び出すと、元来た道を駆け戻り、友人に泣きついた。
渡辺さんの視線も兄者の動揺も何もかも捨てて、ただひたすらに泣いた。

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 01:34:18.12 ID:a0aaw4j+0
来てた!支援

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 01:34:24.34 ID:kRUudhOM0






坂眉ショボンは、死んだ。



21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 01:37:15.28 ID:a0aaw4j+0
なん……だと……

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 01:37:50.38 ID:kRUudhOM0



恋われたいようです ./1/
足して十になる物理/2/
夢の泡沫に添えて./3/
一定の連続存在 /4/
覚えておいて花 /5/
パン屋の邂逅 ./6/
謎の意味合い/7/
ある音楽家と/8/
魔法使いに./9/
しぃ家の怪/1/0

ぜろぶんのいち
『1』について

胡蝶の夢/1/
どんまい/2/
お部屋 /3/
消える/4/
家族 /5/

君を/6/        END.

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 01:43:04.53 ID:kRUudhOM0
題好きな君を


144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/01(月) 08:17:38.32 ID:z/zldvWIO
お題:ネクタイ

145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/01(月) 08:19:08.59 ID:sSwifsEUO
題は
道しるべ

147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/01(月) 08:44:51.02 ID:Fqa8XpTvO
お題はくねくね


この話の主人公はしぃとブーンです 念の為
もう燃え尽きて筆が止まりそうぼぐぇ

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 01:44:47.12 ID:qhoAZspmO
展開がわからねぇ…!

25 : ◆xT0G/h.TcM :2009/06/04(木) 01:48:01.80 ID:kRUudhOM0
さるくらった時用の酉出すの忘れてた

次は読み返して自分で気付いた脱字
これは酷いの一言
メル欄にタイトルとレス数

>>24
はははでか過ぎる伏線だろう
こいつをどう思う?


てかここまで露骨にやったんだけどあの単語が囁かれないって事は
やっぱりタイトル避けされてんのかしら そっちのほうが逆に興奮するけど

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 01:50:27.16 ID:sxOjUaq0O
ブーン主人公か…

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 01:52:00.10 ID:kRUudhOM0
−兄者−


内藤ホライゾン。6月18日。6+1+8=15
月日だけを見ても3と6の倍数。足してもそうだ。勿論かけても。
そして3と6をかけて生まれた日になる。色々遊べて面白い。
尚且つ綺麗な日だ。羨ましい。だからこそと言う事だろうか。

坂眉ショボン。11月11日。1+1+1+1=4
全てが1。親はこれを狙ったのだろうか。足すと4。
日本では、4は忌み嫌われる数字と共に幸せの数字らしい。
ただの語呂合わせの結果だと、しぃが言っていた。
国によって忌まれる数字は様々なので、あまり深い意味はないだろう。

観音林しぃ。10月21日。1+0+2+1=4
4。漢字で四。日本の読みでよん。し。しぃ。
これは何かの洒落なのかと該当の人物に聞いたら、側頭部を平手で強打された。

痛い。


28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 01:56:16.88 ID:kRUudhOM0
(*゚ー゚) カチカチカチ


 ───オレの名前は弟者。心に傷を負った大学生。モテコワスリムで恋愛体質の愛されボーイ♪
オレが養ってる家族は援助交際をやってる姉者、学校にナイショでホストで働いてる兄者。
訳あって地元のヤクザの元締めになってる母者。存在も髪も薄い父者。
一部が死ぬ程羨む義理の妹である妹者。


(*゚ー゚) カチカチカチカチ


 家族がいてもやっぱり日常はタイクツ。今日も兄者とちょっとしたことで口喧嘩になった。
双子だとこんなこともあるからストレスが溜まるよね☆そんな時オレは一人で繁華街を歩くことにしている。
がんばった俺へのご褒美ってやつ?DQNらしさの演出とも言うかな!


(*゚ー゚)「ここは改変しにくいわね…」

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 02:01:58.06 ID:kRUudhOM0
こっから前スレお題消化のながら投下
ついでにお題募集

あの人物紹介がそのままオムさんに載ってて唾噴出したけどもういいよね

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 02:05:50.38 ID:kRUudhOM0


坂眉ショボン、心筋梗塞にて──

                    ──享年19歳。


31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 02:09:29.74 ID:kRUudhOM0



狂 ./7/




32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 02:12:38.77 ID:kRUudhOM0
−ブーン−


ショボンが死んでから2週間が経った。
人生で初めて警察に事情聴取とか言うのを受けた。
僕が将来受けるのは職務質問だけだと思っていたが、人生そうでもないようだ。

ショボンは元々高血圧で、ストレスでそれが加速し心筋梗塞を起こしたとの事。
中の底辺寄りのこの大学が、こうもマスメディアに取り上げられるとは思ってなかった。

それは一重に、ショボンの家柄だろう。
それなりに大きい会社の社長をやっているショボンの父親が、ストレスの原因は大学にあるのでは?
と漏らしたらしい。

そんな事あるもんか、と胸を張って言えないのが辛い。

僕はこの1ヵ月で、色々と疲れた。
目立つのが嫌いなのに、ショボンの友人だからと言った理由で大学でマスゴミに追われる羽目になった。
流石に絶対の静寂が暗黙の了解である図書室では騒ぎはすまい、と思っていたが、
あのゴミめら、図書室まであの糞重たい機材を担いで押し入って来やがった。

てめぇら対人恐怖症をなめるんじゃねぇ、俺のゲロでもくらえ。

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 02:13:31.37 ID:a0aaw4j+0
なんという殺伐展開…
兄者としぃのほのぼの見て癒されたいお…

支援

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 02:16:04.32 ID:kRUudhOM0

ショボンの書いた楽譜は、作った曲は、マスメディアで盛大に報道された。
咲かなかった才能だとか、誰にも気付かれなかった天才だとか、踏まれた花だとか。
よくもまぁ、そんなに思いつくものだと僕は呆れた。

そしてその曲が勝手に評価され、一部では貶され、評論家が何かを言い。
プライバシーとか人権って何処にあるんだろうと、改めて思った。

死人に口なし。
まさにその通り。

ちなみに、そのショボンの作った曲を使った僕らの演劇は、大盛況で終わった。

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 02:19:43.06 ID:kRUudhOM0
演劇が終わって、マスゴミの追撃も少しだけなりを潜めた頃に、教授に声をかけられた。
ああ、休み過ぎて単位ヤバイとか、そんなんかな、と思いながら足を運んだ。

こんこん

( ´ω`)「失礼しますお」

『ああ、どうぞどうぞ』

微妙にぬるいドアノブを握って開ける。
研究室にはいつもの4年生はおらず、兄者とぃょぅ教授が見えた。

( ´_ゝ`)ノ「先に来てたぞー」

(=゚ω゚)ノ「内藤君、そこの椅子にでも掛けてくれょぅ」

クラスターマシンのごおおと言う音で、この部屋での会話はいつもしにくい。
二人は慣れてるんだろうか、この騒音に。

(=゚ω゚)ノ「紅茶あるょぅ、そこのコーヒーメーカーに入ってるから飲めょぅ」

( ´ω`)「ありがとうございますお」

何故この人はコーヒーメーカーで紅茶を作るんだろう。
その事を教授に尋ねたらコーヒーメーカーでやると紅茶の葉がいい感じに蒸されてうんたらと語られた。

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 02:23:26.94 ID:kRUudhOM0
教授に切り出される前に、と僕は先に口を開く。

( ´ω`)「やっぱり、単位ですかお?」

(=゚ω゚)ノ「そうだったんだけれど…」

兄者を一瞥する。
彼は単位が危ないとかそういったのは耳にした事がないけど。

(=゚ω゚)ノ「…ここ最近、色々あったろぅ?」

ああ、なんだその事か。

( ´ω`)「すみませんお、もうちょっと強くなりますお」

甘えは許さない人だったはず。

(=゚ω゚)ノ「いや、ぃぃょぅ。休めょぅ」

はずなんだけど。

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 02:26:43.45 ID:kRUudhOM0
(=゚ω゚)ノ「出席については、大目に見てもらえるようこの辺の先生方には言っておいたょぅ
     みんな、同意してくれたょぅ。内藤君も流石君も、真面目な方に入るしね」

( ´_ゝ`)「ありがとうございます」

(=゚ω゚)ノ「いいんだょぅ。その代わり、レポートとか増えるけど、流石君に教えてもらうといいょぅ
     この週末に実家にでも帰って家族とゆっくり…」

言いかけて、教授はしまったと言う顔をした。
家族、家族か。

(=;゚ω゚)ノ「…ごめんだょぅ」

( ´ω`)「いいんですお」

立場が逆転した。

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 02:29:47.58 ID:kRUudhOM0

(ヽ´ω`)

布団に潜って惰眠を貪る。出掛ける気にはなれない。
他人の視線とか、教授の言葉とか、見知らぬ人の気遣いとか、なんか疲れた。

寝過ぎて頭痛がするのを我慢して、もう一度夢の世界に行こうとした時だった。

(ヽ´ω`)「ん?」

携帯が光っている。正しくは、携帯のランプが点滅している。
僕はあの日から電話をサイレントモードにしている。
何処から調べたのか判らないが、マスゴミが執拗に電話を掛けて来たのだ。

最近はそれも落ち着き、教授からの電話とか、世話になってる病院からの電話とかが増えた。
僕は携帯を開いて見えた名前を確認すると、ほっと安心してそれに出た。

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 02:32:59.35 ID:kRUudhOM0
『内藤さんですか?』

おいおい。

(;ヽ´ω`)「僕だってわかってるのに、それはないと思うお…」

『間違ってたら恥ずかしいじゃないか』

いつも通りの彼で安心した。
ネガティブ思考に陥った時、自分でショボンとはそんなに親しくないとか言っていたくせにと、
友人として恥ずべき事を考えたのを心の中で謝っておく。

『ブーン、今からそっちに行ってもいいか?』

(ヽ´ω`)「い、今から?」

部屋を見回す。
汚い。なんという不快の、腐海の森。

40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 02:36:29.18 ID:kRUudhOM0
今は駄目だ。今は。

(;ヽ´ω`)「今って、何処にいるんだお」

せめて片付ける時間が欲しい。
家を出ていないのなら、出発を遅らせれないかと考える。

『私メリーさん、今玄関にいるの』

僕は寝間着姿のまま玄関に走って向かう。
郵便受けを開けて、その向こうに見えた足を傘でどついた。


41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 02:39:34.57 ID:kRUudhOM0

( ´_ゝ`)「酷い」

(ヽ^ω^)「やり過ぎたお」

玄関の前で脛を抱えて悶絶する彼を引き摺って、腐海の真ん中に放り捨てた。
兄者は部屋を見回して、これは酷いと呟く。

( ´_ゝ`)「臭い、汚い、気持ち悪いの3Kだな」

(ヽ^ω^)「反論の余地もないお」

それからカーテンを開けて窓を開けて換気をして、散らかったゴミをまとめて捨てた。
掃除機やはたきをかけている間、兄者は僕の代わりに布団の上に横になって惰眠を貪る。
兄者も、やっぱり疲れているんだろう。

あまり甘えてはいられないな、と思った。

42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 02:42:53.68 ID:kRUudhOM0
掃除も一段落して、二人で床に横になる。
久しぶりに日の光を見た気がする。

( ´_ゝ`)「お前、やつれたなー」

(ヽ^ω^)「そうかお?」

( ´_ゝ`)つ「酷いぞ、この辺なんか思いっ切り窪んで…おお伸びる」

つ<ヽ^ω^)「痛いお」


抓られたお返しに、僕は兄者にネックハンキングツリーからのネックハンキングボムで応えた。

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 02:44:13.49 ID:kRUudhOM0
ネックハンキングツリー[Neck Hanging Tree]

首を両手で掴んで吊り上げる拷問技。

相手の正面から仕掛ける。
相手の首回りを自分の両手で鷲掴みにし、そのまま高々と吊り上げる。

パワーファイターが主に得意としている技。「人間絞首刑台」とも言われる。

ニコル・ボルコフがニック・ボックウィンクルと組み、
ジャイアント馬場&ジャンボ鶴田組のインターナショナルタッグ選手権に挑戦した試合では、
ボルコフが鶴田を片手で吊り上げるという荒業をみせ、観客を驚かせた。

ジャンボ鶴田も一時得意とし、菊地らを吊り上げる様は豪快無比であった。

“ハンギング”とは「吊り上げる」といった意味。“ツリー”は「木」。形に見立てている。


ネックハンギングボム[Neck Hanging Bomb]

ネックハンギングツリーで持ち上げ、開脚ジャンプして叩きつける。

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 02:48:10.90 ID:kRUudhOM0

(ヽ^ω^)「そう言えば、しぃはいないのかお?」

僕はてっきり、二人して押し掛けて来たものだと思っていた。

( ´_ゝ`)「いや、いないよ。何で?」

(ヽ^ω^)「だって…」

兄者があんな悪戯思いつくとは思わない、と説明した。
しぃの入れ知恵だと兄者が言った。
畜生、いないからって油断するべきじゃないな。ここは。

45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 02:52:05.60 ID:kRUudhOM0
(ヽ^ω^)「それで、何の用事だお? 」

まさか、ただ掃除しに来たわけじゃあるまい。

( ´_ゝ`)「その事についてなんだが、朗報だ。お前の兄は生きてるぞ」

僕はその言葉に耳を疑った。

(ヽ^ω^)「兄者さん、いくら落ち込んでる僕を励まそうったって、そんな嘘はいけませんよ」

その逆なら、嘘でも死ぬ程落ち込めるが。

( ´_ゝ`)「いや、嘘じゃない。ここ最近連絡なかったのは、それを調べてたからなんだ」

しぃがいない理由はそれなんだ、と彼は続ける。

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 02:55:11.83 ID:Z0OH229sO
カイワレ支援

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 02:57:26.19 ID:kRUudhOM0
(ヽ^ω^)「それで、それで」

兄ちゃん、生きてたんだ、兄ちゃん。

(ヽ^ω^)「何処にいるんだお?」

知らず知らずの内に、声が強くなってしまった。
ああ、ごめんなさい。でも、でも。

( ´_ゝ`)「その事なんだが…今は、ちょっと」

(ヽ^ω^)「ちょっと?」

( ´_ゝ`)「その、言えない。ごめんなブーン」

(;ヽ^ω^)「な」

期待させといて、それはないお。

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 03:02:28.24 ID:kRUudhOM0
( ´_ゝ`)「ごめん、やっぱり早かった。早過ぎた。謝罪する。早計だった。
      お前が落ち込んでる所に、新しい情報が入ったから、せめてもと思って知らせたんだ」

(ヽ^ω^)「お、おお」

あまり聞かない兄者の早口に、少しだけ気圧される。

(ヽ^ω^)「…わかったお、それはわかったお。それで、いつ会えるんだお?」

生きてるのかわかったと言うのに、ずっと会えないのは嫌だ。
兄者は少し考えるようなそぶりを見せてから、話し出した。

( ´_ゝ`)「正直、これは伝えるかどうか迷ったんだけど…」

(ヽ^ω^)「いいお、話してくれお」

49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 03:08:24.23 ID:kRUudhOM0

お前の兄ちゃんは、孤児院で引き取られてから、海沿いの町に住んでたんだ。
あそこだよ、中学の時に社会見学で行った場所。伊須磨町。いすまちょう。

(ヽ^ω^)「思い出したお、確か兄者がうっかり海に落ちて…」

それは思い出さなくていい。
そこで、西川が引き取られた家ってのは漁師の家だったんだ。
いい家族だけど子供が出来なくてな、それで孤児院から子供を引き取ったらしい。
ちゃんと、自分の子供として育ててくれたそうだ。

(ヽ^ω^)「……」

今のお前くらいの日に、漁に連れて行ったんだとさ。
…その日、イージス艦と民間船の衝突事故があった。

(;ヽ^ω^)「え」

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 03:12:50.28 ID:kRUudhOM0
(;ヽ^ω^)「それって、まさか」

かなり大きく報道されてたからお前も見てたよな?
ぶつかったの、お前の兄ちゃんが乗ってた船なんだ。
ああ、そんな顔するなよブーン。ちゃんと話すから。

(ヽ^ω^)「…」

お前の兄ちゃんは死んじゃいないよ。言ったろ、生きてるって。
ただ、やっぱりかなりショックだったのか、今精神病院で療養してるんだとさ。

(ヽ^ω^)「精神病院…?」

一応言っておくけど、記憶喪失だとかそんなんじゃないぞ。
なんて言ったらいいのかわからないけど、言いにくいけど、おかしく…なっちゃってさ。
だからそんな顔するなって、お前の事もしっかり覚えてたってさ。

(ヽ^ω^)「おかしくって…どんな?」

そこまでは知らない。言えない。解らない。
ただ、生きてるって。それだけは安心してくれ。
いつか、会いに行けるようになったら、しぃと俺とお前と、三人で会いに行こう。

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 03:16:47.54 ID:kRUudhOM0

(ヽ^ω^)「そうだおね」

兄者の言葉に同意しながら、僕は伊須磨町にどうやって行くかを考えていた。

( ´_ゝ`)「今日は、お前の星座は外出するといい事があるんだってさ
      準備しろよ、しぃも玄関でもう待ってるってさ」

『遅いぞブーン!』

玄関から響いた声に、頭の中にあった伊須磨町までのルートが掻き消される。

(;ヽ^ω^)「結局、しぃちゃん来るんじゃないかお」

( ´_ゝ`)「ぶっちゃけ、しぃは寝坊してたから置いて来た」

なんじゃそりゃ。

52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 03:22:01.34 ID:kRUudhOM0
(*゚ー゚)「あんた寝坊したから私を迎えに来なかったのね」

( ´_ゝ`)「……聞こえてた?」

(#゚ー゚)「当ったり前でしょ! 郵便受けからだだ漏れだったわ! それより!
     あたし前に『男は女を待つもの』って聞かせてやったわよねぇ?」

( ´_ゝ`)「しぃ、ヤバイ。鈍器は駄目だ。置きなさい」

(#゚ー゚)「せめてメールの1通か留守電くらい入れやがれマザーファッカー!」

( ´_ゝ`)「だったらしぃも電話くらいしたらいんぐぉ」

しぃの金的が炸裂した。
見てるこっちも痛くなる。

(;ヽ^ω^)「ご愁傷様…いや、ご臨終ですお」

53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 03:27:11.30 ID:kRUudhOM0
(*゚ー゚)「さぁ、行くわよ内藤」

ぐぃっと僕の手が引っ張られる。

(;ヽ^ω^)「え、あの、兄者は?」

(#゚ー゚)「あんなの知らないわ」


(;*゚ー゚)「てゆーか、あんたやつれたわねぇ…」

(ヽ^ω^)「兄者にも言われたお」

54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 03:28:35.63 ID:kRUudhOM0
しぃは、暫く考えるそぶりを見せる。
何気にこの仕草が兄者と一緒だ。

(*゚ー゚)「じゃあ、調度いい機会だから、あんたVIP通りにあるクレクレ飯店の
    大食いメニューに挑戦しなさいよ。きっと元に戻るわ」

どうせなら、頬の陥没が戻るだけにしてほしい。

(;ヽ^ω^)「あれ時間内に食べ終わったら5000円貰えるけど、失敗したら逆に5000円を…」

(*゚ー゚)「それくらい私が払ってあげるわよ」


さ、行きましょと言って、しぃは薄水色のワンピースを翻した。

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 03:30:52.71 ID:kRUudhOM0



恋われたいようです ./1/
足して十になる物理/2/
夢の泡沫に添えて./3/
一定の連続存在 /4/
覚えておいて花 /5/
パン屋の邂逅 ./6/
謎の意味合い/7/
ある音楽家と/8/
魔法使いに./9/
しぃ家の怪/1/0

ぜろぶんのいち
『1』について

胡蝶の夢/1/
どんまい/2/
お部屋 /3/
消える/4/
家族 /5/
君を/6/

狂 ./7/         END.

56 :上海静岡 ◆ffSHIZUOKA :2009/06/04(木) 03:31:33.86 ID:aLfMIaGl0
つまらなすぎ
駄スレ

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 03:33:54.10 ID:kRUudhOM0
狂題


149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/01(月) 11:05:18.52 ID:j6HzuN9mO
お題

請われた(=゚ω゚)ノ

150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/01(月) 12:29:01.72 ID:zrXCG0haO
お題 星座占い


あれ、お題にプロレス技とかあった気がしたからネックハンキング入れたけど今見たらログにもなかった
幻覚か

脇役でも何でもキャラが増えてきてそろそろ把握出来なくなった

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 03:35:59.54 ID:kRUudhOM0
時間だ、時間が悪いんだと言い訳して寝ます。
今から寝てまた起きた時にながら投下。

落ちてた時は自分で立てる。
支援ありがとうございました。

59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 03:39:22.66 ID:a0aaw4j+0
乙でした!

http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_207.png
この2人の組み合わせが大好き。
ブーンもいれたら良かったなぁ


60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 03:57:52.12 ID:pQQFSDOdO
保守

61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 03:59:35.11 ID:Z0OH229sO
とりあえず乙

62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 04:09:23.42 ID:s3o3tJWm0
リアルが充実してるやつなんか大嫌いだ!

63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 04:16:19.23 ID:pQQFSDOdO
ねる保

64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 06:09:26.22 ID:FP0VCiCdO
ほす

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 07:17:30.47 ID:6QO8rFYCO
旧支配者たちのキャロル聞きながら読んでくる

66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 07:52:28.29 ID:mCo0k1pLO
ほほっほ

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 08:24:12.88 ID:T9mbKGOoO
来てたのか

いあ!いあ!

68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 08:30:43.14 ID:OjQaVIXdO
よむほ

69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 09:05:15.99 ID:Z10RmZBf0
>>59
ふょおおおおおおおおおおおおおおおお!!
何このしぃ可愛いやべぇマッハ超えて保存した

やる気も出た所でながら投下の前にちょっと飯

70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 09:34:17.42 ID:T9mbKGOoO
飯長いな

71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 09:38:53.90 ID:Z10RmZBf0
>>70
ロールキャベルってどうやって作るんだよ
水中分解して処理に追われてるんだ

72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 09:49:05.93 ID:T9mbKGOoO
食うんじゃなくて作ってんのかよ!

あれだ
つまようじ刺すとか
小さめの鍋にしてぎゅうぎゅう詰めにするとか

73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 09:54:16.02 ID:UlW9HODHO
空中分解ワロタ

74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 10:03:36.57 ID:Z10RmZBf0
>>72
ありがとう だがもう駄目だ

こっからながら投下

75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 10:07:21.74 ID:e/drN+7JO
じゃあ支援!

76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 10:07:54.69 ID:Z10RmZBf0
水の音。
波の音。
泡の音。
海の音。
雑音。

目覚まし時計の音。

77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 10:09:27.52 ID:Z10RmZBf0



歪/8/




78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 10:13:38.26 ID:Z10RmZBf0
−ブーン−


(*゚ー゚)「なんだ、あんたもう復活したのね」

クレクレ飯店の大食いメニューを無事制覇し、賞金と称賛を浴びて店を出た所で兄者と会った。

( ´_ゝ`)「実はもっと早く復活してたんだが、しぃが最後に言った言葉がどうも引っ掛かってさ
      あれ、内藤が負けたら払う罰金。俺に押し付けられるんじゃないかと思って待ってた」

(#゚ー゚)「いくら私でもそれはないわよ! 金の絡む事で男に頼る程落ちちゃいないわ!」

( ´_ゝ`)「え、でも前に、俺に無理矢理奢」

( ;^ω^)「二人とも、落ち着いてくれお」

こんな店の前で堂々と痴話喧嘩をしたら営業妨害だと訴えられかねない。
現に、ほうら、恨みがましい視線を僕らに向ける一組のカップルが、

カップル…?

79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 10:16:56.94 ID:nuUXMKBMO
支援

80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 10:19:20.04 ID:Z10RmZBf0
川 ゚ -゚)「いやー朝っぱらから修羅場だな」

(;'A`)「いや、そんなのいいから早く入ろうよ。ほら、あの隙間から」

川 ゚ -゚)「何言ってんだドクオ、お前のこの口は私にあの網戸の間を通れとほざいてるのか?
     お前には私のこの胸部に垂れる脂肪の塊が見えないのか、この節穴め
     見えないのか、二人の男女が散らす不可視の念力が強固な壁となって立ち塞がり、」

(;'A`)「だからいいってば、入ろうよ」

可哀想なので僕が避けてやった。
ドクオと呼ばれた小さい男が、僕に会釈しながら綺麗な女の人の手を引いて、のれんをくぐる。
んー、あの二人どっかで見たような。

兄者としぃはそのカップルを気にも止めない。
口論は既に音速の域に達している。比喩ではなく内容的な意味で。

そろそろ周囲の視線が厳しくなってきたので、しぃを引っ張ってその場から離れた。

81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 10:22:25.78 ID:Z10RmZBf0
(#゚ー゚)「女の子はもっと丁寧に扱いなさいよ!」

(メ#)ω^)「僕ももっと丁寧に扱われたいお」

(#゚ー゚)「脱臼したらどうすんのよ! 女の子はか弱いのよ!」

( ´_ゝ`)「か弱い…?」

(#゚ー゚)「突っ掛かってくんな!」


二人同時に蹴られたところで、ようやくしぃの怒りは収まった。
いやー女の子って怒ると怖いね、前にも同じような事を思った気がする。

82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 10:25:30.05 ID:Z10RmZBf0
(*゚ー゚)「それにしても、なんで私の手だけ掴んで兄者の手を引かなかったのよ」

男の手なんて、普通は握りたくもないから。

(*゚ー゚)「何黙ってんのよー。まさか私とデートしたかったとか?」

いやちが。

( ;^ω^)「そんなんじゃないお! 兄者は動きにくいからしぃにしたんだお!」

( ´_ゝ`)「何その変な誤解されそうでされない発言」

てっきり兄者さんから何らかの当て付けがあるかと思いましたが、そんな事ありませんでした。

( ´_ゝ`)「まーしぃとデートしたいってんなら俺は引くけど」

ありました。

83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 10:30:22.42 ID:Z10RmZBf0
(*゚ー゚)「今の発言は聞き捨てならないわね兄者…あんた私が浮気しても許すって言うの?」

しぃさん、なんでそうなるんですか。
ああ、地雷を踏むんじゃないぞ兄者。この手のタイプに『浮気を許す』ってのは禁句で

( ´_ゝ`)「許すよ」

おふぅ。

(#゚ー゚)「てめぇえええ! そこは嫌でも『浮気されたら嫌だ』くらい言え! 言いやがれ!
     まさかその後に『浮気とか許すから俺の浮気も許せ』みたいなテンプレートを
     言うんじゃないでしょうね! 私が許されても、私は許さないわよ!」

( ´_ゝ`)「あー…いや、うーん」

(#゚ー゚)「何詰まってんのよ! その通りとでも言うの!?」

( ´_ゝ`)「いや、それ以前に、俺浮気とかしないし」


( ^ω^)

84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 10:33:36.85 ID:Z10RmZBf0
こいつはくっせぇー! 純愛系少女漫画の香りがするぜぇーっ!


(*゚ー゚)「あ、あんた…」

あ、しぃが感激してるのか動揺してるのかよくわからない事になってる。


( ´_ゝ`)「そもそも俺らって付き合ってんだっけ?」


(* ー )

(  ゚ω゚)


その地雷の踏み方、いくら俺でもそれは引くわ。

85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 10:38:16.74 ID:Z10RmZBf0
いい感じにぼこぼこになった兄者を引き摺って、最寄りのゲームセンターに来た。
それぞれが自分の手持ち金でゲームを遊ぶ。
シューティングゲームのコンティニューも、ちゃんと自分の金で払う。

いいだろう。それはいいだろう。

だが、クレーンゲームの賞品を金で取引するのはどうかと思う。
恋人同士ならば、尚更。

(*゚ー゚)「違うのがくっついてきたわ…流石にこれは造形的にいらないわね」

( ´_ゝ`)「あ、それ妹が欲しがってたやつだ」

(*゚ー゚)「そうなの? ほい」

( ´_ゝ`)「どうも。ほい200円」

(*゚ー゚)「ありがと」

タダでやってやれよしぃさん。
金払うなよ兄者さん。
その金を受け取るなよしぃさん。

86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 10:41:30.48 ID:Z10RmZBf0
(#゚ー゚)「ちょっと! この銃の照準ズレてるわよ! 店員呼んで来い!」

( ´_ゝ`)「それ、元からそういうやつなんだってさ」

(#゚ー゚)「もうこのゲーム2度とやらん! あー敵うぜぇ!」


過激なアクションゲームやると素が出るよね。
それでも、そんな事を愚痴りつつクリアしてしまうのは流石だなしぃ者。

流石だなしぃ者 part4 〜 orz 〜
tp://love6.2ch.net/test/read.cgi/aasaloon/1159597795/l50

僕はと言うと、コインが落ちているかどうか探している途中だったりする。
コインが落ちてくる場所を覗いて、落ちてたらほくほく顔で拾うのだ。
後いるよね、ゲーム機揺らしてコイン落とそうとする奴とか。
最近殆ど出来なくなったけど。

87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 10:46:31.68 ID:Z10RmZBf0
(*゚ー゚)「伊勢海老掬い…だと…」

( ´_ゝ`)「生きてるね」

(*゚ー゚)「あんたやりなさいよあんた」

( ´_ゝ`)「海老如きにくれてやる金など無い」

クレーンゲームの一角に、水槽があると思ったらゲームでした。
中を水で満たされて、伊勢海老が髭を掃除していた。
1回400円で1000で4回。何かが激しく間違っている。

店員は何を考えているのだろう。

88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 10:49:40.65 ID:e/drN+7JO
支援。

89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 10:50:58.04 ID:T9mbKGOoO
もんのすごい過疎すれだなしぃ者
立ったの2006年て


しえん

90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 10:51:59.29 ID:Z10RmZBf0
僕はすっかり蚊帳の外です。

(*゚ー゚)「あ、これ4人で出来るんだって、内藤やる?」

( ^ω^)「おーやるおやるお」

ゲーセンのシューティングとか久しぶりだ。
隣を見れば、兄者が既にライフルを構えている。

( ´_ゝ`)「一人足りなくない?」

(*゚ー゚)「2丁拳銃よ兄者」

( ´_ゝ`)「…出来るの?」

91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 10:55:57.46 ID:Z10RmZBf0
みんなでお金入れてデモシーン。
ルート選択画面で銃を持ち上げたところで、しぃが重い! と悲鳴をあげる。
結局2丁拳銃は兄者の役割になった。

自分のお金で遊ぶんじゃないんだから、有り難く思いなさいとか言われていたが、本人は複雑そうだ。
と言うかコレ、それなりの重量がある。なんだ、陰謀か?

(*゚ー゚)「リロードしにくい…」

このゲーム、弾のリロードの際には画面外を狙って撃つか、その場で銃を振ればできるとの事。

兄者(2丁) しぃ 僕

と、位置的にしぃは真ん中にいるので、リロードがしにくい。
しかもこの銃は先程述べたように重い。
女の子には辛いだろう。

92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 11:02:16.67 ID:Z10RmZBf0
ここは位置を変わってやるべきかと考えていると、敵が画面一杯に弾幕を広げる。
こういうの僕苦手なんです。どれから狙えばいいのか迷ってしまって。

2兎追うものは1兎も得ず。
3Pのサイトと一緒に画面を泳いでいると、2Pのサイトが僕を狙っていたミサイルを迎撃した。

かっこいいぞ兄者、でも僕よりしぃちゃんを助けてやれ。
ついでにそのリロードの仕方かっこいいな兄者、でもそれ店員呼ばれるぞやめとけ。



通りすがりの幼女に、案の定店員を呼ばれた。

93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 11:06:20.89 ID:Z10RmZBf0
彼のリロードの仕方と言うのが、効率的と言えばそうだが、かなりの問題があった。
左手に持つ銃は画面外を撃てばいいとして、右手はそうはいかない。
この銃は振ってリロードしようにも重い、片手でプレイしている兄者なら尚更。
ならばどうするか、彼の決断は早かった。

金を入れる台に叩きつけてリロードをしたのだ。

( ・3・)「えぇー不良って兄者君の事かYO」

あの幼女め、不良と伝えたか。

( ^ω^)「ぼるじょあ、ここでバイトしてたのかお」

( ・3・)「そうだYO-けど今はそんな事じゃなくてね」

ぼるじょあは先程まで僕らがやっていたゲームに目をやる。

( ;・3・)「一応これも仕事だから…僕がやってる間に壊されちゃ困るんだYO
     もうちょっと優しく扱ってくれYO-兄者君」

( ´_ゝ`)「善処します」

しぃちゃんはこの間、コンティニューしてずっと先を進めていた。

94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 11:09:21.31 ID:Z10RmZBf0
思う存分遊んで、空腹を覚える頃には夕焼けがかっていた。

( ^ω^)「1200円かおー思ったより使ってないお」

(*゚ー゚)「ゲームより、喋ってた時間のほうが多かったもんねー」

( ´_ゝ`)「使ってないなら、そっちのほうがいいじゃないか?」


そして二人一緒に楽しかった? と尋ねられる。

僕はそれに笑いながら頷いた。

95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 11:10:42.26 ID:Z10RmZBf0
ブーン編ここまで、しぃ編は仮眠取ってから
もう駄目だなんか昨日から眠くて眠くて
あと3つくらいお題募集します

96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 11:27:34.26 ID:e/drN+7JO
乙ー。ゆっくり休めよー。

お題:青痣

97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 11:55:25.80 ID:T9mbKGOoO
乙。

お題:〜だったもの

98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 12:22:01.40 ID:Iz/nB/Fw0
絶倫乙

お題は
でろでろ

99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 12:53:21.82 ID:7tcd/W2sO
元気で羨ましい乙
お題はなるたる

100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 14:42:15.91 ID:TsIuQMxP0
保守

101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 15:41:42.08 ID:96J1ylHeO


102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 16:05:46.35 ID:pQQFSDOdO
よむほ

103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 17:17:39.43 ID:T9mbKGOoO
保守したほうがいいのかこれ

104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 17:42:03.27 ID:9CNJTlrpO
好きだから保守

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